抜けた髪の毛が生えるまでの期間や、生え変わりが遅くなる原因などをまとめています。
抜けた髪の毛が生えるまでの期間
一般的なヘアサイクルは、髪の毛が平均3～6年成長した後、自然に抜け落ちます。その後、2～3ヵ月後に同じ毛根から新しい毛が発生し始めます。
毛を抜いても、2～3月後にはまた生えてきます。
髪の毛は1カ月に約1cmずつ伸びるペースなので、目立つ長さになるにはさらに2～3カ月かかります。
髪の毛の生え変わりが遅くなるとき
頭皮トラブルがある
ストレスや偏った生活習慣、頭皮のトラブルなどでヘアサイクルが狂うと、髪は十分に成長することができません。
その結果、髪が細くなったり、新しい髪が十分に育たないまま未熟なまま抜け落ちたり、抜けても再生しなかったりするのです。
その結果、1日の抜け毛が200本を超えることもあり、髪のボリュームダウンや薄毛の原因になります。
自分で無理やり抜き続けている
まだ抜けるはずのない髪を抜くことで、炎症や毛穴のダメージが起こることがあります。頭皮がダメージを受けると、新しい髪が生えるのは難しくなります。
また、髪を作るために重要な毛母細胞を構成する細胞が死滅してしまうと、髪は再生しません。
毛母細胞が死滅していなくても、髪の毛が再生するには、通常抜けるときよりも時間がかかることを覚えておいてください。
髪の毛を抜くことで毛母細胞が破壊されることは考えにくいですが、髪の毛を抜くことで頭皮などの毛母細胞が傷つくことは間違いないでしょう。
頭皮のダメージによってヘアサイクルが狂い、髪の成長が早くなったり遅くなったりすることがあります。
成長すべき毛は、健康な頭皮がなければ成長しませんし、自分の髪の毛をむしり取ることは、成長できる毛が全く成長しないようにしていることになります。
AGAを発症している
AGAは、ヘアサイクルを乱す大きな原因の1つです。
病気の始まりに関係するジヒドロテストステロンは、男性ホルモンのテストステロンが頭皮に分布する酵素の5αリダクターゼと混ざり合うことで生成されます。
ジヒドロテストステロンは、ヘアサイクルの成長期を短くします。
成長期が短くなると、髪の成長は減少し、すぐに退行期に入ります。その結果、成長が終わっていない毛が多くなり、その場所が薄くなっていくのです。
AGAは進行性の脱毛症なので、薄毛のような薄毛の傾向が見られたらすぐに薄毛治療を始める必要があります。
抜け毛の状態から判断
細く柔らかい抜け毛が多ければ薄毛の可能性があります。このタイプの抜け毛は、頭皮の問題やヘアサイクルの乱れの表れです。
髪の毛を生やす対策
生活面の改善
食事内容に気を配る
ヘアサイクルの乱れは、栄養の異常から生じることがあります。
特に脂肪分の多い食べ物が好きな人は、髪が傷むかもしれません。
ケラチンは、髪の大部分を構成するタンパク質の一種です。タンパク質、ビタミン、アミノ酸がケラチンの形成を促し、亜鉛というミネラルがそれを担っています。
きちんとバランスの取れた食事は、髪の成長を促し、規則正しいヘアサイクルを取り戻す手助けをします。
睡眠時間の確保
髪の成長を促すホルモンは、夜間に分泌されやすいと考えられています。
育毛に影響を与える要因のひとつに、睡眠不足があります。ヘアサイクルの乱れや血行不良も引き起こします。
ヘアサイクルを整え、髪の発育を促すためにも、毎晩6時間以上の睡眠をとるように心がけましょう。
ストレス発散
過度なストレスで自律神経とホルモンバランスが乱れます。
ヘアサイクルが乱れる原因のひとつに、自律神経とホルモンバランスの乱れがあります。
血行不良は、ストレスによって自律神経のバランスが崩れることで起こります。
血行が悪いと栄養が頭皮に届きにくくなり、毛根にも悪影響を及ぼします。そのため、ストレス管理をして、ストレスフリーな生活を送ることが肝心です。
シャンプーの変更
頭皮環境を整えるには、今使っているシャンプーを、髪を育てるためのアミノ酸が配合されたものに変えてみましょう。
洗浄力の強いシャンプーは、汚れを落とすことはできても、頭皮を乾燥させがちです。頭皮の乾燥を防ぎながら、皮脂や汚れを十分に除去するシャンプーに変えてみてください。
頭皮の状態がよくなれば、髪に十分な栄養が行き渡るようになり、薄毛を防ぐことができます。
AGAの治療を開始
AGAは進行性の脱毛症ですので、治療を開始しないと薄毛の症状は進行していきます。セルフケアなど対策では症状を抑えることはできても改善はできません。
AGAの治療には個人の症状に合わせた薬を用いますので、薄毛対策としての効果も高いです。
まずはAGAの発症を判断する
AGAの治療を開始する前に、自分がAGAを発症しているのかを判断していきましょう。
ただし、AGAの発症には明確な基準がないため自己判断は難しいのが現状です。正確に判断するには、薄毛専門の医師から診断を受けることが最も確実であり正確です。
AGAでなければセルフケアで薄毛対策を行い、AGAであれば治療を開始していきましょう。
今ではオンラインからでもAGAの相談ができるクリニックもありますので、まずは気楽に医師に自分の髪の状態を相談してみてください。
※まずは自分がAGAであるかを知るのが大事です
抜けた髪が生えるまでのまとめ
抜けた髪が生えるまでは、2～3k月かかり、自分で実感するまでんは、さらに2～3ヶ月かかります。
ストレスや偏った生活習慣、頭皮のトラブル、AGAの発症などでヘアサイクルが乱れると、髪が十分に育たなくなります。
AGAは進行性の脱毛症で、治療を開始しなければ薄毛の症状は進行していきます。
頭皮の乾燥を防ぎながら、皮脂や汚れを十分に除去するシャンプーに変えてみてください。
また、適切なバランスの取れた食事は、髪の成長を促し、規則正しいヘアサイクルを取り戻すのに役立ちます。
